自動車の税負担?日本は世界一高いのか?
よく日本の自動車の税金は異常だと言われます。
高いのに一般会計なっていたり、ガソリン税にまで消費税がかかっていたりして、個人的に異論はありませんが、本当のところはどうなのでしょう。
あまり詳しく調べてもむずかしそうなので、サラッと調べてみました。
アメリカが安いというのは本当
前提条件は
- 1800cc
- 1.5トン未満
- 車両価格180万
- 燃費(あくまでも公証だけど) 16.1km/l
アメリカというのは具体的にはニューヨークのことです。
この条件で日本の取得税・重量税・自動車税を合計した金額がアメリカの自動車税の50.1倍とのことです。重量税・取得税はアメリカにはありません。
ただしこれは為替レート80円時代の計算です。今は110円前後ですので仮に112円としますとちょうど40倍という計算になります。為替変動って怖いですね 汗
他の国は?
イギリス・ドイツはアメリカと同じく自動車税のみで、
- イギリス・・・3.6倍
- ドイツ ・・・4.2倍
です。
ポンドは130円、ユーロは110円換算です。
今はポンド約145円、ユーロは約130円くらいです。
それぞれ約10%、20%の円安ですから、
イギリス3.2倍、ドイツ3.4倍くらいという計算になります。
おもったよりも安くない印象ですね。
ちなみにフランスは自動車税もなく、登録税のみとなり、
- 16.3倍(→13倍程度)
となります。
思ったほど差は大きくないものの、やっぱり日本は高いと感じますね。
欧州は燃料税が高い
ところが・・・。
実は欧州はガソリン税が高いのだそうです。
日本のガソリンが高騰して150円/lぐらいだった時、イギリスでは250円/lくらいだったそうです。たくさん乗れば税負担は逆転しそうです。
かえって高くなる人ももちろんいるでしょう。
でも、私はそちらのほうが健全だと思います。
なぜならそのほうが節約がし易いからです。
日本の場合はそもそも車を維持するだけの部分にお金がかかりすぎるので、たくさん乗ったほうがいいのか、乗らないほうがいいのか、どうしたいのかよくわかりません。
よりたくさんガソリンを消費した人が税をたくさん納付する、と言うかたちが合理的と思います。あの怪しげな10/15モード燃費というもので減税になったりするのは全く非健全・不合理だと思いますね。
やはり日本の税制は理不尽
古い車への重課税や、使途目的が曖昧になった重量税、何階建てにもなって複雑すぎる油税・・・
このままほっておくと、おそらく諸外国に比べてガソリン税が安いから値上げする、と言い出しかねません。その場合にはその他の税金の減税とセットでないとおかしいのですが、日本の官僚が出してくる諸外国比較のときには都合のいい部分しか取り上げない傾向があります。値上げだけ断行される可能性は低くないでしょう。
気をつけて監視していかないといけないと思いますね。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません